エンタイスカプロモレリン内用液30ml
ENTYCCPRMRLNORLSLTN30ML1
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メーカー
Elanco
エンタイス内用液30mL(Entyce Oral Solution)は、Elanco社が製造する犬用の食欲増進薬です。1mL中にカプロモレリン30mgを含有し、1本30mL入り(専用シリンジ付き)です。
カプロモレリンはグレリン受容体作動薬です。グレリンは胃から分泌される「空腹ホルモン」で、脳の視床下部に働きかけて食欲を起こし、下垂体に働きかけて成長ホルモンの分泌を促します。
カプロモレリンはこのグレリンと同じ受容体(GHS-R1a)に結合し、グレリンの働きを模倣して食欲を引き出します。薬理学的に食欲を「作る」薬であり、吐き気止めや消化を助ける薬とは仕組みが異なります。
米国FDAが犬の食欲不振に対して初めて承認した薬として知られています。1日1回の投与で、投与後まもなく食欲の亢進がみられます。
食欲不振には必ず原因があります。本剤は原因を治療する薬ではなく、栄養摂取を支えるための対症療法です。原因の診断と治療を並行して行うことが前提になります。
効果・効能
犬の食欲不振の改善に用います。
次のような場面で使用されます。
慢性疾患(腎臓病、心疾患、腫瘍など)にともなう食欲低下/抗がん剤治療中や術後の食欲低下/高齢による食欲の衰え/原因治療中の栄養摂取の維持。
食べられない状態が続くと、体重・筋肉量の減少、免疫力の低下、回復の遅れにつながります。食べる力を取り戻すこと自体が治療の一部になります。
投与により、食事量の増加と体重の維持・増加が期待されます。
吐き気を止める薬ではありません。嘔吐がある場合は、制吐薬の併用が必要になることがあります。
用法・用量
一般的な用法は1日1回、体重1kgあたり3mg(=0.1mL/kg)を経口投与するというものです。必ず獣医師が処方した用量に従ってください。
付属のシリンジで正確に量り取り、直接口の中に入れるか、少量のフードに混ぜて与えます。
投与のタイミングは、食事の30分〜1時間前が推奨されます。食欲が高まった状態で食事を出せるためです。
使用期間は原因や状態により異なります。連続使用の期間については獣医師の指示に従ってください。
投与を始めても食べない状態が続く場合は、他の原因(痛み、吐き気、口腔内の問題、基礎疾患の悪化)が隠れている可能性があります。獣医師に相談してください。
使用後はシリンジを洗浄し、キャップを閉めて保管してください。
使用上の注意
次の犬は慎重な投与が必要です。肝機能に障害のある犬(カプロモレリンは肝臓で代謝されます)/腎機能に障害のある犬/糖尿病または耐糖能異常のある犬(一時的に血糖値・インスリン値が上昇することがあります)/心疾患のある犬/妊娠中・授乳中・繁殖予定の犬/成長期の子犬(成長ホルモンへの作用があるため)。
カプロモレリンは成長ホルモン(GH)およびIGF-1の分泌を一時的に高めます。長期投与時の影響については獣医師と相談してください。
CYP3A4で代謝される薬剤との併用に注意が必要です。ケトコナゾール、シクロスポリンなどを使用中の場合は獣医師にお伝えください。
猫には犬用の用量で使用しないでください。猫用には別規格の製剤があり、用量が異なります。
投与後に嘔吐がみられることがあります。頻繁に起こる場合は獣医師に相談してください。
子どもの手の届かない場所に保管してください。人が誤って飲んだ場合は医療機関を受診してください。
本剤は動物用医薬品です。獣医師の指示に従って使用してください。
副作用
比較的よくみられるものとして、嘔吐、下痢、よだれ、腹鳴(お腹が鳴る)、元気消失があります。多くは軽度で一時的です。
そのほか、投与直後の口の周りを気にする仕草(味によるもの)、多飲が報告されています。
重大な副作用
持続する嘔吐・下痢による脱水
肝酵素の上昇:食欲不振、黄疸、元気消失。
血糖値・インスリン値の上昇:糖尿病の犬では血糖コントロールに影響することがあります。
低血圧、徐脈:ふらつき、虚脱。
これらの症状があらわれた場合は、投与を中止して動物病院を受診してください。
成分・分析
Capromorelin 30mg/ml
1mL中:カプロモレリン 30mg
1本 30mL(経口液、専用シリンジ付き)